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公民館じょいんとプロジェクト
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福岡大空襲より70年を迎えるにあたり、特に被害の大きかった簀子地区では、昨年度も行った灯明(とうみょう)をモチーフに、「すのこ灯明まつり 〜平和への願いを、みなさんとともに〜」なるイベントを行いました。
プログラムの詳細のリンク) (昨年度のイベント報告記事へのリンク

共働先となった団体は、NPO法人アートもん。(公式サイトへのリンク
オリジナリティあふれる創作活動をお得意とされている団体さんで、このプロジェクトでは初めての共働先です。事前の打ち合わせから丁寧に関わってくださいました。

6/21(日)13時~21時「すのこ灯明まつり〜平和への願いを、みなさんとともに〜」

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いよいよ当日。10時になると、集合場所である旧簀子小学校校庭には、地域の関係者の方々が続々と集まってくださいました。まずは自治会長と公民館長がご挨拶され、その後、公民館主事より、本日の流れと、準備作業内容について説明。それぞれに、自身の担当部分を確認し合いました。
 

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午前中の準備作業の様子です。
灯明の下準備の他、テント張りや立て看板、仮設ステージづくりなど、色々な作業を分担しました。

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昼食休憩時には、午後にふるまわれる予定のだんご汁が提供されました。戦時中によく食べられていたとのこと。とても優しい感じのお味で、午後の作業へのエネルギーが湧きました。

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13時からは、灯明づくりが始まり、多くの地域住民の方々がボランティアとして駆けつけてくださいました。2年目ということもあり、とてもスピーディかつスムーズに作業が進みました。

 

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14時にはだんご汁の試食と、福岡大空襲の戦災を伝えるビデオ上映がスタート。
次第に訪れる人の姿も増えていきました。

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灯明づくりの作業が1時間ほど経過したところで、あとは点灯式を待つのみという状態にまでスタンバイ完了。昨年度に引き続き、簀子地区の皆さんの底力を垣間見る思いでした。

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14時半からは「マイ灯明づくりワークショップ」。旧・簀子小学校の職員室を利用し、NPO法人アートもんさんに企画いただいた2種類の灯明を、皆さんとともに制作しました。一つは子ども向け、もう一つは大人も子どもも楽しめるものです。
子ども向けの分は、事前に参加予約をいただいていましたが、定員を上回る参加をいただきました。職員室前の玄関も、あっという間に、子どもと大人の靴で一杯に!

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ワークショップ開始。まずは公民館長から、ご挨拶とともに「このワークショップは、灯明を通じて大空襲で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、平和への願いをともにするためのものです。」といったお話がなされました。

 

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まず、子ども向けのマイ灯明づくりプログラムでは、昨年度使用した灯明のろうそくを再利用するべく、ロウを溶かし、色を付けた上で、水風船を使ってキャンドルホルダーを作りました。ピンク・黄・青の3色から選べるということで、好きな色のロウが入った鍋のところに並んで、NPOの皆さんの指示のもと、水風船をロウにしばらく付けた後、引き上げて冷やすという工程を体験しました。

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ロウが乾くまでの待ち時間、お次は、ラミネーターを使ってのランプシェードづくり。NPOでご用意いただいていたカラフルなセロファンや、いろいろな形の穴あきパンチで黒い画用紙を形作った飾り物を、ラミネートフィルムの上に並べ、それをラミネーターで固め、上からトレーシングペーパーを巻いた上で、セロテープで固定するという工程です。
中には、平和の願いの言葉を書かれている大人の方もおられました。

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子どもたちで制作したランプシェードのロウが冷えて固まったとおぼしきところで、外に出て、水風船を割って水と風船を取り出し、縁をカッターで整える作業へ。
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「至ってシンプルな材料で、こんなにかわいらしいものが手作りで出来るなんて!」と、参加者の皆さんが口々におっしゃっていました。

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小学校に隣接する、1000個を超える灯明が並べられている簀子公園に、手作りの灯明も置いた様子。多くの方々が、これらの「マイ灯明」を興味深そうに眺めておられました。

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いよいよ19時の点灯が近づいてきました。屋台コーナーも人だかりができています。

 

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19時になり、いよいよ点灯式。自治連合会会長からご挨拶がありました。この他、人権尊重推進協議会会長、(簀子小学校が統廃合された)舞鶴小・中学校校長、公民館長も隣席。テレビ取材も入っていました。(報道内容へのリンクです/NHK福岡放送局

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参加者の方々も一緒に、中に入ったロウソクに火を灯していました。まだ日暮れまで時間がありましたが、少しずつ暗くなるにつれ、ゆらゆらと揺れる炎が灯明を照らし出すようになっていきました。

以下、その様子を、写真でお伝えします。

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20時からは、ステージイベントとして、プロのバイオリニストである松本さくらさんによる生演奏が行われました。最も人だかりができた時間帯で、それだけ、楽しみにしていただいていたことが伺えました。

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このイベントの「平和への願い」との趣旨を汲んでくださり、祈りがこめられた曲を主とするバッハのいくつかの曲を演奏してくださいました。バイオリンの音色とともに灯明をご覧いただける動画へのリンクです。(YouTubeへ)

21時が近づくと、地域の方々がこぞって片付け作業に入ってくださいました。

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昼間の準備と同じく、スピーディに進み、ロウソクと砂と袋の仕分けも伴う大量の灯明の後片付けも、ものの30分程度で完了しました。若い世代の方々も手伝ってくださいました。

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終了後は、館長からのお礼の言葉とともに、関係者で”おつかれさん会”が催されました。昨年度もそうでしたが、この時間を持つことで、大きな達成感が湧いてくるものです。
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バンザイをして終了。中には、炎天下の中、朝から活動してくださった方々もおられます。皆さん、本当にお疲れ様でした!

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片付けが終わって、最後に、関係者でご挨拶。

イベントの時間中は、子育て世代をはじめとする沢山の若い世代が長時間参加され、平和の願いを共にすることができました。なおかつ、今年度も簀子地区の”地域力”が大いに発揮される形となりました。

”灯明”は、世代を問わず参加型で取り組めるのが魅力的です。この取り組みが、来年以降も続いていくといいですね。